離婚や相続、労働問題や交通事故など、トラブルに巻き込まれることは少なくありません。
そんなときにおすすめなのが、弁護士への無料相談です。
弁護士へ無料相談することで、トラブルの全体的な見通しや解決策のアドバイスを受けられます。
とはいえ「無料の相談窓口が分からない」「初めての法律相談で緊張する」といった不安を抱える人も多いでしょう。
そこで本記事では、弁護士に無料で相談できる窓口と申し込む際のポイントを解説します。
こんな疑問にお答えします
Q.弁護士に無料相談できる窓口と申し込む際の注意点を教えてください。
A.弁護士の無料相談において対応可能な範囲は事務所によって異なりますが、基本的には「相談をすることで法的なアドバイスを受けられる」という部分に対応してもらえます。
無料相談に対応してもらえる窓口として以下の5つがおすすめです。
- 弁護士会による法律相談センター
- 法テラス
- 自治体の法律相談
- 弁護士保険
- 各法律事務所
窓口ごとに利用条件や時間制限が設けられている場合があるため、各種窓口の公式サイトで確認しましょう。
弁護士の無料相談ではどこまで対応してもらえる?
弁護士の無料相談において、対応可能な範囲は事務所によって異なります。
基本的には「相談をすることで法的なアドバイスを受けられる」という部分で対応してもらえます。
具体的に、どのような相談が可能か解説していきます。
トラブルの全体的な見通しを教えてもらえる
無料相談では、離婚や労働、交通事故や刑事事件といったあらゆるトラブルの全体的な見通しを教えてもらえます。
トラブルの状況を説明することで「相談者がどういった状態に置かれているのか」「今後、どうなる可能性があるのか」を含めたアドバイスがもらえます。
トラブルが起きると、当事者は不安やストレスにより冷静な行動が難しくなります。
弁護士に相談しアドバイスを受けることで、状況の悪化を抑えることができます。
トラブルに応じた解決策を提案してもらえる
トラブルに応じた解決策を提案してもらえることも、無料相談で対応可能な部分です。
法的トラブルというと裁判をイメージする人もいるでしょう。
しかし、解決策はそれだけではなく示談交渉や少額訴訟といった選択肢もあります。
弁護士に相談することで、トラブルの原因を考慮したうえでの適切な解決策を提案してもらえます。
正式に依頼した場合の見積もりを確認できる
弁護士の無料相談では、実際に依頼した場合にいくらかかるのかを確認できます。
トラブルの程度にもよりますが、相談の時点で解決するケースもあります。
しかし、法的な解決を求めるのであれば、依頼した際の見積もりを参考にしておくといいでしょう。
弁護士に無料相談できる申し込み先
弁護士に無料相談を申し込める相談窓口を5つ紹介します。
①弁護士会による法律相談センター
法律相談センターは、東京に設置されたされた3つの弁護士会によって運営される、無料相談が可能な窓口です。
法律相談センターでは、15分程度の無料相談を電話で受け付けています。
相談の流れは「ネット予約→必要書類の準備→相談当日→相談完了」で終了します。
希望があれば、相談後に担当弁護士への正式な依頼が可能です。
法律相談センターによっては受付時間や相談内容も異なります。相談内容に応じて予約をするようにしましょう。
②法テラス
法テラスは、国が設置した法的相談窓口です。
国や地方自治体、弁護士会が連携して運営しています。
法テラスで無料相談ができる範囲は、民事や行政に関する法的トラブルです。
1回30分程度利用でき、1つの問題につき3回までと決まっています。
法テラスの無料相談を受けるには、以下の条件が必要です。
- 国内在住者のみ対象
- 収入基準や資産基準がある
利用条件の詳細は、下記リンクより確認できます。
③自治体の法律相談
自治体でも、法的トラブルに関する無料相談窓口を設けています。
相談内容に応じて、弁護士や人権擁護委員といった専門家を紹介してもらえる場合もあります。
受付時間や相談時の時間制限、対応曜日などは自治体によって異なります。
居住地域の公式サイトを確認してみましょう。
④弁護士保険
弁護士保険に加入することで、弁護士への無料相談をサービスとして設けている場合もあります。
弁護士保険とは、加入者に対して法的トラブルの費用を補償するサービスのことです。
加入することで、弁護士への依頼が必要になった際に保険で費用をカバーできるほか、無料相談といったサポートも受けられます。
弁護士保険について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
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⑤各法律事務所
各法律事務所でも無料相談を受けられます。
「法律事務所に直接相談するとなると、正式に依頼しないといけないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、弁護士に直接無料相談をしたからといって必ずしも依頼をしないといけないわけではありません。
各法律事務所への相談は事務所ごとに異なります。
例えば、初回の相談のみ無料と決められていたり、無料の相談時間は〇〇分までと区切られていたりと条件がさまざまです。
各法律事務所の公式ホームページで確認してみましょう。
弁護士に無料相談をする際の方法
トラブルの内容によっては「今すぐ相談したいから電話したい」「直接だと緊張するからメールでのやりとりを希望したい」と、対応方法を選びたい人もいるでしょう。
そこで、法的トラブルの無料相談を利用する際の4つの方法を紹介します。
対面
ゆっくりと話を聞いてほしいという場合は、対面での相談がいいでしょう。
対面の場合は、料金や資料を見ながら相談を受けられるというメリットがあります。
弁護士と直接顔を合わせることになるので、弁護士の話し方や雰囲気もつかみやすいでしょう。
電話
弁護士への無料相談は、電話でも可能です。
トラブルの内容によっては「今すぐ聞いてほしい」というケースもあるでしょう。
法律相談センターや自治体の法律相談所は直接の面談をメインとしますが、各法律事務所であれば電話で受け付けているところもあります。
まずは、希望する法律事務所が電話相談が可能かどうか確認しましょう。
メール
法律事務所の中には、メール相談を受けているところもあります。
小さな子どもがいて外出が難しい、直接話すことで緊張してしまうという人はメール相談がおすすめです。
事務所によって入力項目は異なりますが、公式サイトの専用フォームに必要事項を明記すると後日弁護士から返信がもらえる仕組みです。
相談内容の詳細欄は文字数制限が設けられることが多いので、なるべく簡潔な内容でまとめるよう意識しましょう。
LINE
最近では、LINEでの無料相談を受け付けている法律事務所も増えています。
公式サイトに記載されたQRコードでアクセスし、相談内容を送信します。
メール同様、手軽に相談できるというメリットがあります。
気になる法律事務所がLINE相談を受け付けているか、確認しましょう。
無料相談でも信頼できる弁護士を選ぶための基準
無料相談を受け付けている法律事務所は多く、どの弁護士に相談すればよいのか迷ってしまいます。
安心して相談できるように、弁護士を選ぶときのポイントを押さえておきましょう。
相談内容に対して弁護士が得意分野としているか
相談内容に対して、弁護士が得意分野としているか確認しましょう。
金融関係、離婚、相続、労働問題など弁護士の得意とする領域は多岐に渡ります。
トラブルの内容が相談したい弁護士の得意としている分野である方が、希望する解決へとつながりやすいのも事実です。
正式に依頼することになったときのためにも、弁護士の得意分野を確認しておきましょう。
明確な実績があるか
明確な実績があるかどうかも選ぶポイントのひとつです。
法律事務所には過去の実績や成果を掲載しているところが多く、対応件数が多いほど経験豊富な弁護士が在籍していることが多いです。
併せて、相談したい内容に対する実績も確認するようにしましょう。
自宅からアクセスしやすい場所か
自宅からのアクセスのしやすさも、選定基準に入れましょう。
対面での相談になった場合、遠方の相談窓口や事務所であると交通費と時間がかかってしまいます。
基本的には、居住地域に近い相談所など地理的要素を考慮して選ぶようにしましょう。
担当弁護士との相性はいいか
弁護士との相性も重視すべきポイントです。
弁護士といっても一人の人間です。
相談を含め、弁護活動はありとあらゆる情報を提供する必要があります。
どれだけ経験豊富な弁護士であっても、相談者との相性が良くないとコミュニケーションが十分にとれません。
相性を判断するには、相談者が話しやすいかどうか、話していてもストレスを感じないかを意識しましょう。
弁護士に無料相談する前に準備すべきこと
弁護士に無料相談する時間を価値あるものにするには、次に紹介する3つの準備をしておくことをおすすめします。
相談内容を時系列にまとめておく
まずは、相談内容を時系列にまとめて文書にしておきましょう。
相談内容によっては、数年間にわたる出来事であることも多いものです。
文書にしておくことで相談者自身も頭が整理でき、弁護士に相談した際も回答がスムーズに進みます。
聞きたいことを箇条書きにしておく
相談内容や聞きたいことをリストアップしておくといいでしょう。
不安や不満なこと、疑問に感じていることを箇条書きにしておくことで、相談当日の聞き忘れを防げます。
このとき、無理に専門用語や法律用語を調べて文書を作成する必要はありません。
率直な言葉で悩みや不安な点を書くようにしましょう。
資料があれば印刷しておく
相談内容に関係する資料があれば、持参・送付しましょう。
契約書や遺言書、事前に集めた証拠など、相談内容に関わる書類は多い方が有益なアドバイスを得られる可能性が高まります。
もし、解決のために必要かどうか判断ができない書類であっても、すべて用意しておきましょう。
弁護士に無料相談を申し込む際の流れと注意点
弁護士に無料相談を申し込む流れと注意点を解説します。
無料相談に申し込む
まず、無料相談を実施している窓口に申し込みをします。
弁護士との相談は基本的に予約が必要です。
予約方法や面談形式は、電話やメール、LINEといった様々な方法があります。
相談先がどのような対応方法を取っているか確認してください。
また先述の通り、弁護士によって強みとする内容が異なるため、相談したいトラブルに強みを持つ弁護士を選ぶようにしましょう。
相談内容を事前に伝える
無料相談は時間が限られていることが多く時間も短いため、事前に相談内容を伝えておくようにしましょう。
もし、資料や書類がある場合は整理をし、時系列でまとめておくと相談当日がスムーズに運びます。
相談当日を迎える
相談当日は時間に余裕を持って迎えましょう。
服装に決まりはありませんが、なるべくリラックスできる格好が理想です。
対面相談の場合は、準備した資料や書類は必ず持参してください。
弁護士からのアドバイスを記録しておくためにもメモ用紙と筆記用具を持っていくといいです。
正式な依頼をするかどうかは相談後に決められます。
正式な依頼を希望する場合にそなえて、費用の見積もりを聞いておきましょう。
正式に依頼する場合は弁護士との委任契約の締結する
相談後に正式な依頼をすることに決めた際は、担当弁護士と委任契約を締結します。
委任契約とは、弁護士に依頼する案件をいくらの弁護士費用で依頼するかが記載された契約書です。
弁護士と契約をする際は、委任契約が義務となっています。
後のトラブルを避けるためにも必ず契約書を作成してもらいましょう。
弁護士費用の相場については、こちらの記事もご覧ください。
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弁護士への無料相談は早期の申し込みがおすすめ
弁護士に無料相談を依頼するならば、できるだけ早期の申し込みを行うようにしましょう。
弁護士に早期に相談するメリット
弁護士に早期に相談するメリットは以下の3つが挙げられます。
- 落ち着いて今後の正しい対処法を立てられる
- トラブルの拡大を防げる
- 安心が得られる
早く相談することで、今後の対応方法を立てられます。
アドバイスに沿って行動することでトラブルの悪化を防ぎ、対処にかかるコストも抑えられます。
また、悩みやトラブル内容を弁護士に打ち明けることで相談者自身が安心を得られます。
ひとりで悩んでいると、その後の状況に対して悩んだり正しい対処法が分からず迷ってしまったりと生活にも支障が出てきます。
早期の相談は、トラブルの悪化を抑えるだけでなく精神面にも良い影響を与えます。
弁護士保険に加入すればいつでも無料相談ができる
ただ、弁護士に依頼するとなると費用がいくらかかるのか、どの弁護士に依頼すればいいのか不安に感じる方も多いでしょう。
そこでおすすめしたいのが、弁護士保険です。
弁護士保険は、日常生活の個人的トラブルや事業活動の中で発生した法的トラブルに対し、弁護士を利用した時にかかる弁護士費用を補償する保険サービスです。
通常、弁護士を通してトラブルを解決しようとすると数十万から数百万単位の弁護士費用がかかる場合があります。
弁護士保険に加入しておくことで、法的トラブルが発生した場合に弁護士に支払う費用を抑えられます。
弁護士への相談をスムーズに行うためにも、弁護士保険も視野に入れましょう。
弁護士保険なら11年連続No.1、『弁護士保険ミカタ』
弁護士保険なら、ミカタ少額保険株式会社が提供している『弁護士保険ミカタ』がおすすめです。1日98円〜の保険料で、通算1000万円までの弁護士費用を補償。幅広い法律トラブルに対応してくれます。
経営者・個人事業主の方は、事業者のための弁護士保険『事業者のミカタ』をご覧ください。顧問弁護士がいなくても、1日155円〜の保険料で弁護士をミカタにできます。
法人・個人事業主の方には、法人・個人事業主向けの弁護士保険がおすすめです。
経営者・個人事業主には『事業者のミカタ』がおすすめ!
『事業者のミカタ』は、ミカタ少額保険株式会社が提供する、事業者の方が法的トラブルに遭遇した際の弁護士費用を補償する保険です。
個人事業主や中小企業は大手企業と違い、顧問弁護士がいないことがほとんど。法的トラブルや理不尽な問題が起きたとしても、弁護士に相談しにくい状況です。いざ相談したいと思っても、その分野に詳しく信頼できる弁護士を探すのにも大きな時間と労力を要します。
そんな時、事業者のミカタなら、1日155円~の保険料で、弁護士を味方にできます!
月々5,000円代からの選べるプランで、法律相談から、事件解決へ向けて弁護士へ事務処理を依頼する際の費用までを補償することが可能です。
今回の記事を参考にして、上手に弁護士保険を利用しましょう。
記事を振り返ってのQ&A
Q.弁護士の無料相談はどこまでが無料ですか?
A.相談窓口や各法律事務所によって異なります。基本的には「相談をすることで法的なアドバイスを受けられる」という部分で対応してもらえます。
Q.どういった窓口で無料相談を受けてもらえますか。
A.無料相談に対応してもらえる窓口として以下の5つがおすすめです。
- 弁護士会による法律相談センター
- 法テラス
- 自治体の法律相談
- 弁護士保険
- 各法律事務所
窓口ごとに利用条件や時間制限が設けられている場合があるため、各種窓口の公式サイトで確認しましょう。
Q.無料相談を利用する場合はどういった方法がありますか?
A.窓口によって異なりますが、主に以下の4つの方法があります。
- 対面
- 電話
- メール
- LINE
申し込みを検討している窓口がどのような対応で相談可能か確認しましょう。
Q.どのような弁護士に相談するといいのでしょうか?基準はありますか。
A.安心して相談できるように、弁護士を選ぶときは下記のポイントを押さえておきましょう。
- 相談内容に対して弁護士が得意分野としているか
- 明確な実績があるか
- 自宅からアクセスしやすい場所か
- 担当弁護士との相性はいいか
Q.無料相談をする前に準備すべきものはありますか?
A.次に紹介する3つの準備をしておくことをおすすめします。
- 相談内容を時系列にまとめておく
- 聞きたいことを箇条書きにして整理しておく
- 資料があれば印刷しておく