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相続を放置するとどうなる?考えられるトラブルや問題とは?

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投稿日:2021年9月25日 更新日:

 

もし、自分が相続人であるということが分かった時に、被相続人との関係が希薄であったり財産が多くないことを知っているからと放置してしまうとどうなるのでしょうか?

相続開始時に遺言書があれば、選ばれた遺言執行者によって遺産分割がされますが、法定相続においては相続人同士が話し合う遺産分割協議などによって遺産分割をする必要があります。

大前提として遺産相続には申告などの期間なども定められているので、出来る限り早めに対処しておくのがベストです。

相続に関する手続きなどは場合によっては複雑なので面倒に感じてしまうかもしれませんが

結論から先にいうと、放置した場合に起こり得る不利益を考えると専門家へ相談して相続の手続きは済ませておいたほうが良いです。

後述しますが、相続放棄や限定承認であっても手続きを終えていれば問題にはなりませんが、手続きをしていなかった場合には「単純承認」が適用されることがあります。

被相続人の生前の環境にもよりますが、相続権利のある人が多くの時間を使ってまで相続手続きをするのは面倒だからと放置してしまうと…

「単純承認」によって思わぬトラブルになる可能性も充分にあるので注意したいところです。

このページでは相続に関して放置してしまった場合に起こりうるトラブルやリスクについて解説しています。

相続の放置によって考えられるトラブル

遺産相続が開始されると様々な手続きが必要になります。

簡単な順番を以下にまとめると

  1. 被相続人の死亡(相続の開始)
  2. お葬式や死亡届などの提出
  3. 遺言書の有無の確認や検認などの手続き
  4. 相続人の調査と相続財産の確認
  5. 相続放棄、限定承認の考慮期間(3ヶ月以内)
  6. 遺産分割協議や調停、審判などの手続き
  7. 財産の移動(登記、預貯金の払い戻しなど)
  8. 相続税の申告(10ヶ月以内)

基本的に被相続人の死亡を相続開始として、相続方法の前にお葬式であったり、遺言書を探したりなど色々と多くの手続きが必要です。

ここでは詳しくは割愛しますが、相続手続きに期間をみなすと分岐点となる期間がまず最初の3ヶ月以内にある「相続放棄」もしくは「限定承認」の考慮です。

これらは借金なども含めて被相続人の財産を限定的に相続する、もしくは一切の相続をしないという判断になります。

今回取り上げたいのは、これら一切の手続きを放置した場合に考えられるトラブルや問題ですので、順に紹介していきます。

単純承認すると借金なども全て自動的に相続してしまう

最初に並べた項目でいうと4にあたる相続財産の確認とは、単純にプラスになる財産の確認だけではありません。

遺産相続にはマイナスの財産も全て含まれますが、相続の判断(限定承認や相続放棄)を放置した場合には単純承認と判断されます。

相続の考え方としては単純承認は特別なものではなく、むしろ限定承認や相続放棄の方が特殊な相続方法になります。

単純承認になった場合には自動的に相続を了承したものとみなされる為、借金などがあった場合にはそれらを全て自分を含めた相続人が引き継ぐことになってしまいます。

単純承認は相続開始から3ヶ月以内に判断する3つの選択肢の1つ

先に述べたように相続では単純承認をするのが普通の方法ですが、借金やその他の理由がある場合には限定承認や相続放棄といった選択肢も考えます。

しかし、ここで問題になるのは

・これらの選択をせずに放置した場合にはどうなるか?

というポイントです。

放置した場合は3ヶ月経過で単純承認をしたものとみなされる

相続開始から3ヶ月が経過すると、自動的に「単純承認」したものとみさなれます。

つまり、今回で言う放置をした場合には相続方法は単純承認です。

少し戻るようになりますが、単純承認とは通常の相続をすることと同じですので、相続によって”全ての財産を引き継ぐ”ことになります。

相続開始からの3ヶ月は「熟慮期間」と呼ばれ、相続する財産の調査をした結果、大きな借金などが発覚した場合に相続をどうするかなどを考えるために設けられている期間です。

これを無視した場合には熟慮期間後に通常の相続となり、結果的に借金などがあれば全て背負ってしまうという結果になります。

単純承認が成立した後は相続放棄や限定承認は出来ない

最大のトラブルはこの放置によって成立した単純承認後、借金などの事実が発覚しても熟慮期間が過ぎている場合には相続放棄や限定承認といった選択が一切出来ないことです。

当然ですが、借金などの返済義務も相続人にあるため場合によっては自己破産が必要になるような結果になる可能性もあります。

相続を放置するということは、ある意味どんな財産でも自分が引き受けるというのと同義です。

相続は放置せずに専門家に相談して素早く手続きを

ここまで紹介してきたように、相続を放置することは無条件で財産を全て引き受けるのと同じ意味になります。

財産の調査などは場合によってはかなりの時間がかかることもあるので、自分が相続人であることが分かっている場合には早急に手続きをしておくことが大切です。

途中で不明点や何をどうやって調べたら良いかが分からないといった場合には、弁護士などの専門家へ相談してなるべく早期に相続の判断を出来るようにしておくと安心ですね。

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「弁護士費用保険の教科書」編集部

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