離婚した親の借金は誰に相続される?相談すべき相手は?

 

親の財産を相続して普通の生活を続けるを一方で

既に親は離婚しているが・・・

 

・親に莫大な借金がある

・親の借金問題が解決しないまま相続がはじまった

・親の借金をどうやったら回避できるのか分からない

といった問題を抱えてしまう人も実際には存在します。

こういった親の借金問題を抱えている場合、既に両親が離婚していて親交がない場合や、疎遠になっていることも多いです。

死別をしている訳ではないので戸籍を見ればわかりますが

いくら親と疎遠になったり連絡を取ったりしていなくても親が親である事実に変わりはありません。

そして、この問題は遺産相続にも同じように適用されます。

既に親が離婚していても親子関係は残る

とくに借金などの問題がない状態で親が離婚しても、法定相続人に自分の立場は残ることになります。

問題が根深く、「あんな人は親じゃない」と心で思っていたとしても法律はそこまで汲み取ってくれません。

簡潔に言えば

離婚していても、親の借金問題は自分にも関わってくる(相続という観点から)

ということです。

通常の遺産相続でも借金を相続してしまうように、離婚していて連絡を取っていない親であってもいざ相続の段階になると、借金が残っていればそのままその負債を受け継いでしまう可能性があります。

相続放棄という選択肢

書類遺産相続の中では、「相続放棄」という方法を取ることによって、相続そのものを一切しないという権利があります。

この場合、相続放棄という言葉通り、故人の所有している財産や債務には一切自分が関わらないという選択になります。

被相続人が最後に住んでいた管轄の家庭裁判所に必要書類などを準備して相続放棄をするということを認めてもらわなければなりません。

相続放棄はどこに相談するべき?

実際に、筆者も相続放棄をする必要性があるという立場にあるので

まずは弁護士のところへ相談に行きました。

相続放棄には必要な手続きがいくつかあり、場合によっては債権者に対して「相続放棄受理証明書」という相続放棄をしたことを証明するための書類なども必要になります。

家庭裁判所に相談しても、家庭裁判所は基本的に手続きをおこなっているところなので、手続き上必要になる書類などを教えてくれるだけになります。

もし、自分が相続放棄をした方が良いと思っている場合は

相続関係を扱っている司法書士事務所や弁護士事務所に相談するほうが安全です。

借金は法定相続人に残ることを忘れないように

ここまで離婚した親の借金について簡単に紹介してきましたが、結論でまとめると

・法定相続人には借金が残る

・関わりたくない場合には相続放棄をする

大きく考えるべきポイントはこの2つです。

さらに言えば、これらの手続きは通常の相続とは違ってくる上に、状況によって必要な書類などが変わってきます。

相続放棄は一度認められると覆すことは出来ないなど、様々な制約があるので専門家によく聞いて判断することをおすすめします。