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弁護士に向いているのはどんな人?

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投稿日:2015年10月4日 更新日:


「弁護士に向いているのはどんな人?」

こういった質問、実は答えるのが非常に難しいです。

というのも、弁護士には様々なタイプがいて、それぞれが弁護士として成り立っているように感じるからです。

よって、事件の内容次第で、その事件に向いている弁護士、向いていない弁護士というのはあると断言できますが、なにを持って弁護士に向いているか?というのは、かなり難しい質問です。

それでも強いて答えを挙げるのであれば、「いかにバランスが良いか」ではないでしょうか。

優しさはもちろん大切だが・・・

実際に弁護士と接したことがある方は、弱者の味方で優しいといったイメージを持っている方が多いかもしれません。

弁護士として人に優しいというのは、まさに長所ですし、向いているのだと思います。

しかし、優しいだけでは弁護士の職務は務まらないシーンもたくさんあります。

というのも、裁判ではどうしても優劣がついてしまうものだからです。

依頼者のためにとってきた勝訴判決というのは、その相手にとっては敗訴判決になります。

また、刑事事件にしても、被告人のために弁護活動を行いますが、その裏には被害者が存在しています。

幸せの裏には不幸がある、という言い方をしては極端かもしれませんが、自身の活動の裏で、不幸になっている人がいることを受け入れなければならないのです。

和解という言葉もありますが、どちらに対しても優しくというのは、なかなかできることではありません。

また、時には依頼者に対しても厳しくしなければならない場面もあります。

いくら依頼者のためとはいえ、法を犯すことはできませんし、間違ったことを容認できるわけもありません。

優しさだけでなく、厳しさもバランス良く持ち合わせていなければ、本当の意味で弁護士に向いているとは言えないのではないでしょうか。

ただ、ひたすら人に優しい弁護士もいてくれたほうが、個人的には喜ばしいです。

精神力とほどほどの責任感

弁護士は、プレッシャーに負けない精神力を持ち合わせている必要があります。

1つのミスによって、依頼者の一生が決まってしまう裁判を取り扱うこともあるのです。

よって、精神力に加え、責任感も強くなければ、弁護士として長年業務に勤めることは難しいでしょう。

かといって、依頼者の一生を背負う覚悟が必要、というわけではありません。

そこまで自身に責任を負わせてしまえば、負けるたびに自身の心までボロボロになってしまいますから、ここでもバランスの良さは重要だと言えます。

どちらにしても、精神力の強さは必要だと言えますが、重すぎる責任感は弁護士としての活動に支障が出てしまうように感じます。

もちろん、それほどの覚悟で裁判に臨む弁護士がいてくれたら、依頼をする側としては心強いでしょうけどね。

言葉の使い分けができる


弁護士という職業は、とにかく人と接し続ける職業です。

よって、言葉の使い方がうまい、コミュニケーション能力が高い、といった方が弁護士に向いていると言えるのではないでしょうか。

ただし、言葉の使い方といっても様々です。

言葉は少ないが依頼者の心をしっかり掴んで離さなかったり、饒舌でひたすら依頼者に安心感を与えたりと、言葉の使い方のうまさには様々あります。

しかし、弁護士はそれを依頼者によって使い分けていかなければなりません。

相手のタイプを見極め、より良い言葉を模索する必要があるといえます。

よって、ここでも偏ることなく2つを使い分けるバランスの良さが必要になってくるのです。

さらに、コミュニケーション能力が高いだけでは、弁護士は務まりません。

裁判所に提出する書面も作成しなければならないのですから、文章力も必要になってしまいます。

言葉を口頭で伝えるうまさ、文章で伝えるうまさ、どちらもバランス良く持ち合わせている方が弁護士に向いているのではないでしょうか。

ただ、個人的には、言葉がうまくなくても一生懸命さを感じられる弁護士は好きです。

報酬の管理がしっかりとできる

ちょっとお金の話になってしまいますが、報酬の管理がしっかりできる方でないと弁護士には向いていないと言えます。

依頼者すべてがお金を持ち合わせているわけではありません。

したがって、分割払いに応じるという場面にも出くわすことになります。

しかし、報酬の管理が杜撰になっていると、しっかりと払われているのかどうかを把握できなくなってしまうのです。

支払わない依頼者に対しては、心を鬼にして請求できる気持ちの強さも必要だと、個人的には感じています。

いってしまえば、弁護士は個人事業主なので会社の経営者と変わりません。

お金の管理ができないということは、それだけ経営基盤が脆弱なのです。私たち事務員も給与をもらえなくなってしまいます。

とはいっても、なにがなんでもお金というわけではなく、お金よりも大事な部分もわかっているのだという、お金に対するバランスの良い価値観も持ち合わせていたほうが、より弁護士に向いているのではないでしょうか。

最後に

ここまで、バランスの良さについて述べてきましたが、成功しているすべての弁護士が、バランスが良い弁護士ではありません。

「かなり個性的である」、「考えが偏っている」、こういった弁護士が成功している例は、世の中にはたくさんあります。

よって、「弁護士に向いている=弁護士として成功している」というわけでもないのかなと感じています。

また、向き不向きというのは、その職業に就いて実際に仕事をしてみて、自ら感じ取ることなので、第三者からすれば好みや理想といった概念がどうしても入ってきてしまうため、うまい答えが見つからないというのが本音ですね。

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永瀬 優(パラリーガル)

永瀬 優(パラリーガル)

1986年生まれ。高校卒業後、東洋大学法学部法律学科へと進学し、2011年からパラリーガルとして法律事務所に勤務開始。法律事務所という環境化での経験を活かし、債務整理や離婚、相続といった法律関連の文章を得意としている。 たくさんの人に法律を身近に感じてもらいたい、誰もが気軽に法律を知る機会を増やしたい、という思いから本業の合間を縫う形で執筆活動を開始した。 現在もパラリーガルを続ける中、ライティングオフィス「シーラカンストークス」に所属するwebライター。著書に「現役パラリーガルが教える!無料法律相談のすすめ。お金をかけず弁護士に相談する方法と良い弁護士・良い事務所の探し方。」がある。
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