急増するペットのトラブルや医療ミスによる訴訟。有効な予防策は?

急増するペットのトラブルや医療ミスによる訴訟。有効な予防策は?

こんにちは、弁保社長です^^

今回は全国で急増している『ペットトラブル』について考えてみたいと思います。

国民生活センターでは毎年約2500件のペットトラブルに関する相談が寄せられていますが、その内容は大きく2つに分類できます。

1,飼い主が被害者となるケース

2,飼い主が加害者となるケース

です。

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飼い主が被害者となる事例

飼い主が被害者となる代表的な事例としては、

・獣医による医療ミス、不当な診療費請求といった動物病院とのトラブル
・買ったペットが交配詐欺だった、病気を持っていた、すぐ亡くなったなどといったペットショップとのトラブル
・不当な葬儀費用の請求、劣悪なサービス提供といった葬儀屋とのトラブル
・近所の子どもや大型犬などにケガをさせられるケース
・里親を募集し、ペットを譲ったが里親がちゃんと育てないケース
・トリミングが原因で怪我を負ったり、死亡したケース

などが挙げられます。

ペットトラブルによる訴訟件数も増加傾向

ここ数年で特に訴訟件数が多いのはペットに対する医療ミスであり、訴訟金額(慰謝料)も上昇傾向にあります。

糖尿病に対する適切な治療をされず犬が亡くなったケースでは、病院側が飼い主に対して80万円の賠償金を支払った
ケガの化膿による消毒が不十分で、猫が感染症になったケースでは、病院側が飼い主に対して30万円の慰謝料を支払った

といったケースがあるようです。

20年前はペットが医療ミスで亡くなっても、3〜5万円が慰謝料の相場でしたので、ケースにもよりますが、約10倍〜20倍に金額が上がっているのが分かると思います。

飼い主が加害者となる事例

また飼い主が加害者となってしまう事例としては、

・鳴き声がうるさい(ムダ吠え)、悪臭、不衛生、ペット禁止マンションで飼っているなどの理由で近隣トラブルになるケース
・近所の子どもや他人のペットなどケガをさせてしまうケース
・ペット同士の喧嘩で相手のペットに怪我をおわせてしまったケース
・電車、バス、タクシーへペットを持ち込んだ際の交通トラブル

などが挙げられます。

特にペットが近隣住民を怪我させてしまうケースが訴訟金額としては高額になりやすく、「散歩中の犬が大声で吠えたら、驚いた高齢者が転んで骨折し、飼い主に500万円の支払いが命じられた」といった事例もあるとのこと。

また、他にもリードをつけていなかった飼い犬が人をケガをさせた事例として

大阪府内の道路で飼い犬(ノーリード状態)が自転車にぶつかり、乗っていた親子が転倒する事故があった。骨折など大けがをした親子が損害賠償を求めて飼い主を提訴し、「飼い主側が300万円を支払う」との内容で大阪地裁で和解が成立した。

というケースもあります。

ほかにも自分はペットを飼っていなくても、

・近隣住民の飼育しているペットの鳴き声がうるさくて不眠症になった
・公園で犬に噛まれて治療費がかかった
・近所に生ごみにフンを入れて出す飼い主がいて、異臭騒ぎが起きている

といったペットトラブルに巻き込まれる事例も全国各地で増えています。

例えば、以下の大阪府の生活音に関する調査でも、車やバイクの騒音の次に、ペットに関する不満の声が挙がっており、同様の調査を行っている全国の自治体やマンション管理組合でも、ペットに関するトラブルや不満は上位に来ます。

 

犬や猫などのペットの鳴き声
大阪府HPより

ペットトラブル急増の原因は?

このようなペットトラブルが増えている原因は、大きく分けて2つあります。

1つ目は「ペットを飼う人が増えていること」です。

以下のグラフを見ても分かる通り、少子化で子どもの出生は減っている一方で、ペット(犬)の登録件数は右肩上がりで増えています。

未登録のペットがいることも考えると、トラブルの要因となりうるペットの母数が増えていることは、統計から見ても明らかです。

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cpainvestor.com「ペット関連消費に税金をかけて子供手当の原資にしては?」より

ペットトラブル急増の要因の2つ目は、「飼い主のモラルが低下していること」です。

・フンや食べ残したエサを始末しない
・ドッグラン以外でリードを外す
・ペット禁止マンションで平気でペットを飼う

といったことは全国的に増えています。

例えば茨城県では秋田犬やドーベルマンなどの大型犬を特定犬種に指定し、檻の中で飼うことを義務付けるなど、地域によっては条例での取締まりを強化しています。

上記に挙げた「ペット数増加」「モラル低下」の2つの傾向は今後も続きそうであり、このようなペットトラブルには自分で備えるしかありません。

ペットに関するトラブルは特に近隣トラブルが多く、『住んでいる町で揉め事を起こしたくない』という心理から、被害者が泣き寝入りするケースが圧倒的に多いのです(泣)

 

有効な予防法は?

トラブル予防の観点からも、住民それぞれが弁護士保険へ加入しておくことが1つの解決策になると思います。

周囲が弁護士保険に入っていれば、飼い主はトラブルにならないように気をつけるため、モラル意識が向上するためです。

当ブログ内で公開している弁護士保険について説明しているマンガでも、

「子どもがいない夫婦が8年間飼っていた愛犬が公園で他の大型犬に首を噛まれて死んでしまったが、相手の飼い主は正当防衛を主張して、謝罪もなく、慰謝料も払わない。」

という事例について、弁護士保険加入者であれば、どのような対応が可能かを説明しています。

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↑「マンガ 弁護士保険のご案内」1ページ目

このマンガでわかること

・公園で他人の犬によって噛まれ死亡してしまった愛犬の法的な命の価値(損害金)は?
・今回のようなケースで慰謝料をもらえる可能性が低い理由
・今回のようなケースで民事訴訟をおこした場合の裁判費用と弁護士費用
・その他身近な法的トラブルの事例
・Mikataの有効活用例

ペットを飼っている人はもちろんですが、近くの住民がペットを飼っているという方にもお読みいただき、全国に急増しているペットトラブルはもちろんのこと、ご自身の法的なトラブルにも備えていただきたいと思います。

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