インスタの捨て垢を特定する方法は?特定する際の注意点も解説!

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「弁護士保険の教科書」編集部

Instgaram(インスタ)裏垢捨て垢と呼ばれるアカウントからの迷惑行為に悩み、「加害者を特定して嫌がらせをやめさせたい」「慰謝料を請求したい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。

顔も名前もわからない謎のアカウントからアカウント保有者を特定することは可能なのでしょうか?

結論をいうと、裏垢や捨て垢の保有者を特定することは可能です

ただ、方法によっては特定できるケースが限られるため、注意が必要です。

本記事では、インスタの裏垢や捨て垢の保有者を特定する方法や、特定する際の注意点を解説します。

SNSによるトラブルに悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

こんな疑問にお答えします

Q.インスタの裏垢や捨て垢から嫌がらせのコメントが書き込まれます。ユーザーを特定する方法はありますか?

A.裏垢や捨て垢を特定する方法として、以下が挙げられます。

  • アカウント名からユーザーを推測してみる
  • 発信者情報開示請求を行う
  • SNSトラブルに強い弁護士に相談する

コメントの書き込み内容が誹謗中傷や権利侵害に当たる場合は、発信者情報開示請求の方法が有効です。ただ、情報開示が認められるには一定の条件が必要となり、特定できるケースは限られます。特定の方法によっては、法的知識が必要となり多くの時間を要することが想定されます。一連の手続きをSNSトラブルに強い弁護士に一任することで、スムーズな解決を目指せるでしょう。

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インスタグラムの裏垢や捨て垢とは?

インスタの裏垢や捨て垢とは、メインのアカウントとは別にID・パスワードを設定し、サブ的な要素で利用するアカウントを指すものです。

サブで利用するアカウントが「裏垢」や「捨て垢」と呼ばれる理由は、非公開設定顔や名前を出さないよう作成するなどして、裏でこっそり利用するケースが多いことが挙げられます。

利用するといっても、フィードやストーリーズを投稿するわけではありません。

プロフィール欄には情報がほとんど書かれていない、という特徴もあります。

裏垢や捨て垢を作る目的

インスタで裏垢や捨て垢を作る目的はさまざまです。

メインのアカウントでは発信しづらい画像や動画を投稿したり、特定のユーザーの投稿やストーリーズを内緒で閲覧したりする場合に利用されることがあります。

ほかにも、情報収集を目的としてアカウントを作る人もいます。

インスタには、さまざまな情報があります。お役立ち情報やビジネスのいろは、時事ニュースなどの情報を閲覧する専用アカウント、といったものです。

他者への嫌がらせで使われることもある

裏垢や捨て垢は、他者への嫌がらせ目的で作成されることもあります。

たとえば、特定のユーザーのコメント欄に誹謗中傷を書き込んだり、相手が不快に感じる言葉を送りつけたりと、悪質な使い方をするユーザーも一定数存在するのです。

悪質な目的で作られたアカウントは、ブロックされることを想定の範囲内としているでしょう。

しかし、被害を受けた側にとっては、相手が誰なのか分からず恐怖を感じてしまいます。

書き込まれた内容が悪質な場合は、精神的なダメージが残ってしまうこともあるでしょう。

また、いじめに発展するケースも少なくありません。

裏垢や捨て垢は、誰がどのような意図で利用しているのか分かりづらいところが怖い部分です。

被害が拡大する前に、「ユーザーを特定してやめさせたい」という方も多いでしょう。

SNSによるいじめに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

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インスタの裏垢や捨て垢を特定する3つの方法

インスタ上で裏垢や捨て垢によるトラブルに巻き込まれている場合は、まずユーザーを特定する必要があります。

ここからは、裏垢や捨て垢を特定する方法を3つご紹介します。

  1. アカウント名からユーザーを推測してみる
  2. 発信者情報開示請求を行う
  3. SNSトラブルに強い弁護士に相談する

アカウント名からユーザーを推測してみる

まず、アカウント名からユーザーを推測する方法です。

裏垢や捨て垢のユーザーネームに「英数字」「記号」が使われている場合は、本人を示す何かしらのヒントが含まれている可能性があります。

例えば、ユーザーネームが「akak199703」だったとします。

使われている英表記「a」と「k」はイニシャルもしくは名前の一部、199703は誕生年月と推測できます。

この他にも、車のナンバーや飼っているペットの名前をユーザーネームとして使っている人もいます。

関連しそうなあらゆるヒントを見つけて、調べてみましょう。

発信者情報開示請求を行う

続いて、発信者情報開示請求を行う方法です。

発信者情報開示請求とは、インターネット上で書き込んだ相手の名前や住所をプロバイダから開示してもらう手続きを指します。

SNSでの誹謗中傷や悪質な嫌がらせに悩まされている方は、発信者情報開示請求で相手を特定し、法的措置を検討している方もいらっしゃるでしょう。

どのような目的で作られたアカウントであっても、基本的にインスタの運営会社はユーザーのログデータを保持しています。

書き込まれた内容が権利を侵害している場合は、開示請求が認められやすくなるでしょう。

被害内容によっては、損害賠償請求の対象となる可能性もあります。

先ほどご紹介したアカウントからユーザーを推測する方法では、記号や英数字がランダムに使われていると特定が困難になることが予想されます。

匿名のユーザーからの攻撃に悩まされている場合は、発信者情報開示請求を進めてみるのも有効な手段といえます。

発信者情報開示請求の手順や費用相場については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。

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SNSトラブルに強い弁護士に相談する

SNSトラブルに強い弁護士に相談することも一つの手です。

発信者を特定する方法として、発信者情報開示請求が有効だとお伝えしました。

ただ、開示請求は任意で応じてもらえることがほとんどなく、どうしても裁判所の手続きが必要となるケースが大半です。

手続き自体は本人でも行えますが、裁判所とのやりとりは法的知識が必要となり、多くの時間を要することが想定されます。

被害の内容によっては、損害賠償請求を検討している方もいるでしょう。

こうした一連の手続きをSNSトラブルに強い弁護士に一任することで、スムーズな解決を目指せます。

インスタで誹謗中傷を行う加害者を特定するために注意すべきこと

裏垢や捨て垢のユーザーを特定する場合は、以下のことに注意しましょう。

  1. 発信者情報開示請求は具体的な権利侵害を受けていることが前提
  2. 誹謗中傷の事実を証明する証拠を残す
  3. IPアドレスの保存期間に注意する

発信者情報開示請求は具体的な権利侵害を受けていることが前提

裏垢や捨て垢のユーザーを発信者情報開示請求で特定する場合は、具体的な権利侵害を受けていることが前提となります。

具体的な権利侵害とは、以下のような犯罪行為を示します。

<具体的な権利侵害>

  • 名誉毀損
  • 侮辱
  • プライバシー侵害
  • 肖像権侵害

特に、SNSという公の場で名誉を傷つけられたり誹謗中傷をされたりした場合は、名誉権侵害になる可能性が高くなります。

ほかにも、自分の写真が無断で投稿されていたり、本人が公開していない住所や電話番号の個人情報を流出されたりした場合も、アカウント保有者を特定できる可能性が高くなります。

発信者情報開示請求は、裏垢・捨て垢、本垢に関係なく権利侵害を立証しなければ、開示の対象として認められにくくなるでしょう。

捨て垢や偽アカウントによって成立しやすい犯罪については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

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誹謗中傷の事実を証明する証拠を残す

発信者を特定するには、誹謗中傷の事実を証明する証拠を残すことも大事です。

SNSで誹謗中傷を発見したら、すぐに該当ページをスクショし保存しておきましょう。

証拠を残す理由は、民事訴訟を起こした際の客観的な証拠とするためです。

ページをスクショする際は、できれば「いつ」「どのアカウントから」「どのような内容で」被害を受けたかがわかる画面を保存しておいてください。

誹謗中傷コメントが削除されてしまって証拠を提示できないとなると、慰謝料請求ができなくなる可能性があります。

被害を受けたタイミングで、証拠をとるようにしましょう。

IPアドレスの保存期間に注意する

裏垢や捨て垢のアカウント保有者特定を発信者情報開示請求で行うときは、IPアドレスの保存期間に注意しましょう。

IPアドレスとは、スマホやパソコンに割り振られるインターネット上でいう住所のようなものです。

データの送受信をする際、通信相手を識別するために使われます。

IPアドレスからわかる情報は、「ユーザーのいる国・地域」「ユーザーが利用しているインターネットプロバイダ」の2つ。インターネットプロバイダとは、OCNやYahoo! B.Bといったインターネットの接続を行うサービス事業者のことです。

インスタで発信者情報開示請求でユーザーを特定する流れは、以下のとおりです。

<インスタで発信者情報開示請求でユーザーを特定する流れ>

  1. インスタの運営会社にIPアドレスを開示してもらう
  2. IPアドレスの開示によって得られた情報をもとに、インターネットプロバイダに対して個人情報を開示してもらう

しかし、ここで注意しないといけないのは「IPアドレスには保存期間がある」ということです。

インスタでIPアドレスが保存される期間は、書き込みが行われてから大体3〜6ヶ月といわれています。

保存期間を過ぎてしまうとIPアドレスが分からず、ユーザー特定がかなり困難になります。

裏垢や捨て垢のユーザーを特定するためには、誹謗中傷の書き込みから1ヶ月以内に進めるようにしましょう。

インスタの裏垢や捨て垢によるトラブルを対策には

顔も名前もわからない相手から嫌がらせを受け続けると、精神が疲弊して日々の生活に支障が出る恐れがあるかもしれません。

ここからは、インスタの裏垢や捨て垢によるトラブルの対策方法として、以下の3つを紹介します。

  1. ブロックする
  2. アカウントを非公開に設定する
  3. 運営会社に通報または報告する

ブロックする

まず、該当アカウントをブロックする方法です。

インスタでのブロック機能は、相手が保有する別アカウントも同時にブロックできる機能があります。

アカウントをブロックするには、以下の手順で行います。

<インスタでアカウントをブロックする方法>

  1. 相手のInstagramプロフィールをタップし、プロフィールを開く
  2. 画面右上での…をタップし、「ブロック」を選択
  3. 〇〇(ユーザーネーム)をブロックしますか?という画面が表示されるので、「〇〇と、この人が持っている別のアカウントまたは今後作成するアカウントもブロックする」にチェックを入れる
  4. 「ブロック」をタップして完了

この方法でブロックすると、相手が今後別アカウントを作っても自分のアカウントを見つけることはできません。

アカウントを非公開に設定する

手っ取り早くセキュリティレベルを上げるには、アカウントを非公開設定にすることです。

非公開設定にすることで、第三者は投稿やストーリーズを閲覧できなくなります。もちろん、コメントやDMもできません。

非公開設定をする手順は、以下のとおりです。

<インスタでアカウントを非公開にする手順>

  1. 自分のアカウントアイコンをタップ
  2. メニューボタンを選択し、「設定」「プライバシー設定」の順にタップ
  3. 「非公開アカウント」をオンにしてバーが青色になったら完了

ここで注意したいのは、集客を目的とするビジネスアカウントの場合は非公開設定ができない点です。

非公開設定をできる基準として、個人アカウントに限られていることを理解しておきましょう。

ビジネスアカウントで利用している方は、個人アカウントに切り替えれば非公開設定が可能になります。

運営会社に通報または報告する

インスタの運営会社に、通報・報告をすることも対策のひとつです。

報告によって悪質だと判断された場合は、アカウントを凍結させることができます。

インスタには、不快なコメントや迷惑メッセージ、権利侵害や悪質な行為を受けた際の対応として、「報告する」という機能が設けられています。

裏垢や捨て垢による被害も、インスタの運営元に報告・通報が可能です。

インスタで報告する際は、報告する理由を選択するページがあります。

理由を1つ選び、画面の案内に従って報告用のフォームを作成・送信しましょう。

<インスタで通報・報告する手順>

  1. 嫌がらせのコメントに右隣にある「…」をタップ→「報告」をタップ
  2. 「このコメントを報告する理由」というページが表示されたら「不適切である」を選択
  3. 具体的な報告理由を問われます。裏垢や捨て垢からの迷惑コメントを報告する場合は、「いじめまたは嫌がらせ」を選択してください。
  4. 「いじめまたは嫌がらせの被害者は誰ですか?」と問われます。ここでは、「自分」を選択し、報告を送信しましょう。

参考:Instagram「不正利用の報告」

報告後、インスタ側で悪質だと判断された場合は、該当アカウントが凍結されます。

インスタに限らず、SNSでのトラブルは増えつつあります。

トラブル対策や未然に防ぐ方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

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インスタの捨て垢とのトラブルは弁護士への相談がおすすめ

インスタでの裏垢や捨て垢からの誹謗中傷は、被害者を苦しめる悪質な迷惑行為です。

事態が悪化する前に誹謗中傷の証拠を残し、早めに専門家に相談するようにしましょう。

特に、発信者情報開示請求で犯人を特定したいとき、損害賠償を請求したいときは、法律のプロである弁護士への相談がおすすめです。

SNSの誹謗中傷に強い弁護士に相談することで、早期解決を目指せます。

弁護士へ相談するメリット

SNSトラブルを弁護士へ相談することで、以下のメリットがあります。

  1. ユーザー特定から訴訟に関する手続きを一任できる
  2. 妥当な金額の慰謝料を求められる
  3. サポートしてもらえるという安心感を得られる

名前も顔もわからない相手からの攻撃は、被害者にとっては精神的負担が非常に大きいもの。

誹謗中傷のコメントやメッセージを見つけたら、早めに弁護士へ相談することをおすすめします。

弁護士はどこで見つけられる?具体的な相談窓口

弁護士へ相談するといっても、「どのように探せばいいのか分からない」「初めての法律相談で緊張する」といった不安を抱える人も多いでしょう。

弁護士の相談ができる窓口は、以下の5つがおすすめです。

  1. 弁護士会による法律相談センター
  2. 法テラス
  3. 自治体の法律相談
  4. 弁護士保険
  5. 各法律事務所

それぞれの詳細について詳しく知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

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記事を振り返ってのQ&A

Q.インスタの裏垢や捨て垢から嫌がらせのコメントが書き込まれます。ユーザーを特定する方法はありますか?

A.裏垢や捨て垢を特定する方法として、以下の3つを紹介します。

  • アカウント名からユーザーを推測してみる
  • 発信者情報開示請求を行う
  • SNSトラブルに強い弁護士に相談する

Q.ユーザーを特定するには、やはり弁護士に依頼した方がいいものでしょうか。

A.できることなら、弁護士へ依頼した方がスムーズです。
発信者を特定する方法として、発信者情報開示請求が有効だとお伝えしました。
ただ、任意で応じてもらえることがほとんどなく、どうしても裁判所の手続きが必要となるケースが大半です。裁判所とのやりとりは法的知識が必要となり、多くの時間を要することが想定されます。一連の手続きをSNSトラブルに強い弁護士に一任することで、スムーズな解決を目指せるでしょう。

Q.インスタで誹謗中傷を行う加害者を特定するために注意すべきことはありますか?

A.裏垢や捨て垢のユーザーを特定する場合は、以下のことに注意しましょう。

  • 具体的な権利侵害を受けていることが前提
  • 誹謗中傷の事実を証明する証拠を残す
  • IPアドレスの保存期間に注意する

Q.インスタの裏垢や捨て垢によるトラブルを防ぐ方法はありますか?

A.以下の対策を試してみてください。

  • ブロックする
  • アカウントを非公開に設定する
  • 運営会社に通報または報告する

アカウントの非公開設定は、個人アカウントに限ります。ビジネスアカウントで利用している方は、個人アカウントに切り替えれば非公開設定が可能になります。