【離婚調停】法テラスの弁護士に相談する方法!準備やしておくこと

離婚調停に向けて法テラスの弁護士に相談したいがどんな準備が必要?

まず、みなさんは法テラスという機関をご存じでしょうか?

法テラスとは、国が設立した司法援助機関のことで、簡単にいえば法律問題の窓口として、一般の方からの相談を受け付けているところです。

法テラスでは、民事法律扶助業務といって、専門家への費用をいったん立て替えてもらえることもできることから、経済的な理由でなかなか専門家に相談できない方でも、気軽に利用できる仕組みとなっています。

また、無料での法律相談も実施していますので、相談だけご利用される方も中にはいらっしゃいます。

では、離婚調停に向けて法テラスの弁護士に相談をする場合、離婚前ににどんな準備や、しておくことがあるのでしょうか?

こんな疑問にお答えします

Q.離婚調停の弁護士相談前に何を準備すればいいですか?
A.共通して準備しておきたいものは、以下のとおりです。

  • 印鑑
  • 財産関係がわかるもの
  • 現在の状況がわかるもの

相談へ行く際は、離婚についてある程度の知識を身に着けておくと弁護士の話もよくわかって相談もスムーズに進むといえます。
法テラスが利用できなかった場合、そういった無料相談を受け付けている弁護士に相談してみるへ相談してみることも望ましいです。

「弁護士保険ミカタ」1日たったの98円で高額な弁護士費用を補償

法テラスの離婚相談で受けられるサポート

まず、離婚相談で法テラスを利用した場合、受けられるサポート内容について解説します。

3回まで無料相談ができる

法テラスでは、弁護士への無料相談が3回まで可能です。
一般的に、弁護士への相談は30分あたり5,000円前後かかります。法テラスを利用することで、3回分の相談料を節約できます。

無料相談へ行く際は、事前予約が必要です。近くの法テラスへ予約をしてから出向きましょう。

弁護士費用の立て替えもできる

法テラスは、弁護士に依頼した際の費用を一時的に立て替えてもらえます。

通常、弁護士費用でかかる種類は「相談料」「着手金」「報酬金」「実費」「日当」があります。

これらの費用を立て替えてもらい、依頼してから原則3年以内に返済します。

経済的な理由で、今すぐ弁護士費用を用意できないという場合は、法テラスを利用してみるといいでしょう。

ただし、無料相談や立て替え制度を利用するには、所定の条件があります。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

関連記事

法テラスと弁護士費用保険
法テラスで弁護士費用が割安に?利用条件とメリット・デメリットなど

国が設立した法テラス(日本司法支援センター)とは? 離婚や債務整理などのトラブルで弁護士に相談や依頼をしたいとき、お得に相談が可能となる「法テラス」。 弁護士探しをしていると、法テラスという文字を目にすることも多いかもし …

離婚調停の弁護士相談前に準備しておく必要があるもの

弁護士の事務所へ足を運ぶ際、法テラスだからといって特別に用意しなければならないものというものはありません。

よって今回は、弁護士へ離婚の相談をするのであれば、共通して準備しておきたいものについてご紹介します。

離婚調停の弁護士相談前の準備①印鑑

相談前に準備しておく必要があるものとして、印鑑を持っていくと良いです。

離婚関連の相談の場合は、いったんは検討する時間が必要になることが多いため、そのまま依頼となるようなことは少ないのですが、それでも念のため印鑑は持っていきましょう。

専門家に依頼をするのであれば、委任状に署名押印をすることになるため必要となります。

離婚調停の弁護士相談前の準備②財産関係がわかるもの

こちら、必ず準備しておく必要があるわけではありませんが、離婚問題の場合、財産関係で揉めることが多くあるため、財産関係がわかる資料を持っていくと良いかもしれません。

また、1ヶ月の収支がわかる資料として、お互いの給与明細などを持っていくのも良いでしょう。離婚にお金の問題はどうしても付きまとってしまうものです。

離婚調停の弁護士相談前の準備③その他、事情が理解できるもの

弁護士には、現在どういった状況なのかを説明する必要があります。

よって、弁護士が「事情を理解できるもの」を持っていくと良いでしょう。

もちろん事情がわかるのであれば、どういったものでも構いません。

弁護士への相談は、法テラスであっても約30分程度です。

事前に相談内容をまとめておくことで、スムーズに相談することができます。

お互いの時間の節約になりますし、要点を把握しやすくなります。

関連記事

【法テラス体験談】離婚裁判前日の相談でも弁護士のアドバイスでなんとか乗り切る

法テラスを利用するまでの経緯 2013年に元妻の不倫が発覚したので、話し合いの結果、離婚を視野に入れた別居をすることになりました。 当時一緒に住んでいた都内のマンションを引き払い、私は栃木県の実家に、元妻は、一時的に都内 …

離婚時の弁護士相談に意識して持っていくものはほとんどない

上記を見てもらった方はすでにお気づきかもしれませんが、弁護士への相談に意識をして持っていかなければならないもの、というのはほとんどありません。

もちろん継続しての相談や、実際に依頼をするとなれば、あれこれと必要になってくる資料が出てくることになりますが、最初の相談で必要になるものはほとんどありません。

よって、本当に手ぶらで相談に来る方も中にはいらっしゃいます。なにか必要なものがあれば、事前に弁護士より指示があるはずです。

とはいえ、どうしても心配であれば、相談をする予定の事務所へと事前に電話をし、何か持っていったほうがいいものがないか、しておくことがあるかを尋ねてみましょう。

快く応じてくれるはずです。

離婚調停についての知識を身に着けておく

こちらも必ずしも必須というわけではありませんが、離婚についてある程度の知識を身に着けておくと、弁護士の話もよくわかって相談もスムーズに進むといえます。

もちろん、まったく知識がなかったとしても、担当した弁護士に聞けば親切に教えてくれるといえますが、事前に知識があるとないとでは、理解する力が大きく異なってくるといえます。

その場では理解したつもりでいても、実際には間違った理解をしていることもありますし、丁寧に説明をされても弁護士が何を言っているのかまったくわからなかった、という事態も想定されます。

こんなことにならないように、離婚準備として当サイトや離婚関係の書籍などで、ある程度は離婚についての知識を深めておくと良いでしょう。

関連記事

【法テラス体験談】離婚の成立と夫・不倫相手からの慰謝料の獲得に成功

私は法テラスを利用して離婚しました。 結婚して数年しか経過していなかったのですが、元夫はその間に何度も不倫をし、夫婦関係は修復不可能な状態でした。 法テラスを利用したキッカケは、できるだけ費用を抑えたいということ、無料相 …

離婚調停のための弁護士相談中に気を付けておくべきこと

では最後に、相談中はどのようなことに気を付けておくべきかについてご紹介します。

離婚調停において弁護士はあなたの味方

まずは、今目の前にいる弁護士は、自身の味方だということを理解しましょう。

相談前に自身がしてきた行動に対して注意を促すようなことはあっても、それは決して非難をしているわけではありません。今後はそういったことはしないようにと諭されることもありますが、別に見下しているわけでもありません。

あくまでも、自身のためを思って発言をしてくれているのだということを、忘れないようにしてください。

離婚調停において弁護士相談時に嘘はやめましょう

次に、弁護士に対して嘘をつくようなことはやめましょう。

嘘をついてしまっては、なにが真実かわからなくなってしまいますし、弁護士との信頼関係を築くこともできなくなってしまいます。

離婚問題において、弁護士との信頼関係というのは非常に重要なものとなりますので、その信頼を裏切るようなことはしないようにしましょう。

弁護士には守秘義務があるため、相談したことを他言するようなことはありません。

それがたとえ、自身の相手方から相談を受けたとしても、です。

情報が漏れるといったことは心配しなくても大丈夫なので、安心して相談へと臨んでください。

近年では、無料相談を受け付けている弁護士事務所も多くあります。

相談することによって、具体的な費用や、見込める慰謝料などが分かることもあります。

なにより、ご自身で抱え込まず、専門家に話を聞いてもらうことにより、安心できると思います。

もし法テラスが利用できなかった場合、そういった無料相談を受け付けている弁護士に相談してみるへ相談してみることも望ましいです。

離婚問題で悩んだら、まずは弁護士へ相談を

離婚問題で悩んだ場合、誰に相談していいのか分からず話し合いが進められないということもあるでしょう。

スムーズに解決するためにも、まずは弁護士へ相談することをおすすめします。

お伝えしたとおり、窓口によっては初回の相談を無料で行っているところもあります。

ひとりで抱え込まず、まずは専門家に相談することから始めてみましょう。

法律の相談窓口に関しては、こちらの記事もご覧ください。

関連記事

弁護士の無料相談のおすすめの窓口は?対応できる範囲や事前準備を解説!

離婚や相続、労働問題や交通事故など、トラブルに巻き込まれることは少なくありません。 そんなときにおすすめなのが、弁護士への無料相談です。 弁護士へ無料相談することで、トラブルの全体的な見通しや解決策のアドバイスを受けられ …

弁護士費用について不安がある方は、弁護士保険の利用もおすすめです。

弁護士保険なら11年連続No.1、『弁護士保険ミカタ』

弁護士保険なら、ミカタ少額保険株式会社が提供している『弁護士保険ミカタ』がおすすめです。1日98円〜の保険料で、通算1000万円までの弁護士費用を補償。幅広い法律トラブルに対応してくれます。

>>弁護士保険ミカタの詳細はこちらから

経営者・個人事業主の方は、事業者のための弁護士保険『事業者のミカタ』をご覧ください。顧問弁護士がいなくても、1日155円〜の保険料で弁護士をミカタにできます。

>>事業者のミカタの詳細はこちらから

弁護士保険の保証内容については、こちらの記事を参考にしてください。

関連記事

【2024年最新】弁護士保険の人気4社を徹底比較!補償内容や保険料、注意点を詳しく

「弁護士保険はいろいろあるけれど、何を基準に比較したらいいのか分からない」 弁護士保険に加入しようとしている方は、どこの保険会社を選んだらいいのか悩む方もいるでしょう。 本記事では、弁護士保険の人気4社の補償内容や保険料 …

記事を振り返ってのQ&A

Q.離婚調停の弁護士相談前に何を準備すればいいですか?
A.共通して準備しておきたいものは、以下のとおりです。

  • 印鑑
  • 財産関係がわかるもの
  • 現在の状況がわかるもの

Q.相談へ行く際に身につけておいたほうがいい知識はありますか?
A.必ずしも必須というわけではありませんが、離婚についてある程度の知識を身に着けておくと、弁護士の話もよくわかって相談もスムーズに進むといえます。

Q.離婚調停のための弁護士相談中に気を付けておくべきことはありますか?
A.弁護士は、自身の味方だということを理解しましょう。相談前に自身がしてきた行動に対して注意を促すようなことはあっても、それは決して非難をしているわけではありません。また、弁護士に対して嘘をつくようなことはやめましょう。嘘をついてしまっては、なにが真実かわからなくなってしまいますし、弁護士との信頼関係を築くこともできなくなってしまいます。