【法テラス体験談】離婚裁判前日の相談でも弁護士のアドバイスでなんとか乗り切る

体験者のプロフィール

・性別:男
・利用当時の年齢:33
・利用目的:離婚
・利用した年:2014年
・利用した期間:2ヶ月
・法テラスの利用にかかった金額:相談料0円

法テラスを利用するまでの経緯

2013年に元妻の不倫が発覚したので、話し合いの結果、離婚を視野に入れた別居をすることになりました。

当時一緒に住んでいた都内のマンションを引き払い、私は栃木県の実家に、元妻は、一時的に都内の親戚の叔母のマンションに居候という形で、数週間が経過しました。

元妻側が何度か、話し合いのために栃木まで足を運んで話し合いをしましたが、お互いの話が合うこともなく、数週間が過ぎました。

私の実家は、父が自営業をしているので、仕事関連の郵便物が多く、また、集金や支払いは、業者が直接訪問して済ませていたので、ハガキなどには重要な書類がないため、郵便物のチェックは1週間に1度程度しかしないため、家庭裁判所から送られていた、離婚調停の呼び出しに私は気づかずに、無断欠席をすることになりました。

調停があることに気づかず、しばらく放置していると、内容証明郵便が届きました。

元妻の実家は福岡なのですが、内容証明に書かれていたのは、離婚裁判は福岡の家庭裁判所で実施するということ。

期日は2週間後。

実際には、内容証明はもっと早くに届いていたのですが、私が中身をいつまでも開けないでいたため、開けたときには期日が2週間後でした。

期日まで日がないことと、福岡で離婚裁判をする意味がわからなかったので、法テラスに電話をして、離婚裁判について相談をしたいと予約を申し込みました。

法テラスに出向き弁護士に相談

法テラスの予約日になり、受付に行き、書類の記入をして、しばらく待っていると、自分の順番になり、仕切りで出来た小さな部屋に案内されました。

弁護士から今日はどういったご相談ですか?と聞かれ、離婚裁判を申し立てらていること、裁判所が遠隔地であることをどうにかしたいと話し、今までの夫婦の関係や、離婚の理由、離婚の意志などの話を説明しました。

また、内容証明の書類にも目を通してもらいました。

弁護士の風貌は40代のどこにでもいそうなおじさんで、話し方は親しげに話しをする印象でした。

内容証明を読み終わると、弁護士は、『奥さんが不貞行為をしていて、離婚裁判を申し立てたんですね。』と言い始め、内容証明の内容のおかしいところを一つ一つ挙げて、『ここはおかしいねー』と教えてくれました。

聞きながら、持参したメモ帳に私はメモを取っていました。

そして、離婚裁判で、『私さんは弁護士に依頼をしますか』と聞かれたのですが、時間もないことと、離婚裁判を実施する場所が福岡だったので、弁護士を利用する予定はないと話すと、弁護士は、『そうですか、離婚裁判は一番事情を知っているのは本人なので、本人ですることを私はおすすめします。』と言っていました。

肝心の福岡の家庭裁判所は、『移送申立をすると、100%ではないですが、私さんの住む栃木の家庭裁判所で離婚裁判が出来るかも知れないです』と教えてもらいました。

こうして初めての法テラスの利用は30分が過ぎて、終わりました。

離婚裁判当日

法テラスに行った日の翌日が離婚裁判の期日だったのですが、移送申立のやり方もわからないまま、当日になりました。

当日は、記録的な大雪が降った日だったのを覚えています。

当日に福岡の家庭裁判所に電話で連絡をして、大雪のため、そちらまで行くことは出来ない事と、移送申立のやり方を教えてくださいと伝えると、担当の方が丁寧に教えてくれました。

移送申立書は、ネットにテンプレートがいくつもあるので作り方を調べて、自分で作成して、収入印紙を貼り付けて郵送しました。

新たな離婚裁判に備えて法テラスに2回目の相談

そして、後日、移送申立を認めます。という書類が届きました。

と同時に、新たな離婚裁判の期日が決められていたので、離婚裁判のやり方がよくわからなかったので、また法テラスに電話で予約をしました。

2回目の法テラスでは、小太りの50代くらいの男性の弁護士が相談を聞いてくれました。

今までの経緯を話、離婚裁判で、自分は何をしたらいいのかを聞くと、相手、元妻側の弁護士から送付された内容証明に反論があるところを書類として提出する、書類の書式は決まっている、あとは特にすることはないですよ。との説明をしてもらいました。

ずいぶんとあっさりした説明だったので、そんなものなのかと納得して、2回目は30分のところ、20分程度で話すこともなくなったので、終わりました。

1回目の法テラスの時は、私が法テラスを利用すること自体が初めてだったので、緊張をして、萎縮していたところもあったので、話したいことや聞きたいことがぎこちなかったですが、2回目の法テラスでは、最初から質問をすることがはっきりと自分自身わかっていたので、スムーズに聞けました。

緊張しすぎずに、リラックスして最初から自分は何に困っていて、何を知りたいか整理をしてから、法テラスを利用するといいと思いました。困っているけれど、具体的に何を聞いたらいいのかわからない方は、弁護士はプロなので、こういうケースにはこういう解決方法があると教えてくれるので、困っていることを正確に具体的に伝えればきっとうまくいくと思います。

6回目の裁判で離婚が成立

その後は、離婚裁判の期日までに、内容証明への反論や事実と違うところを指摘した書類を、決められた行数、文字数で作成しました。

とにかく、送られてきた内容証明には、よくもまあ、ここまで嘘が書けるのかと驚きましたが。

2回目の弁護士曰く、『離婚裁判は自分をよく見せるための嘘の応酬がすごいから、そういうことはよくありますよ。』だそうです。

自分は、ありのままの事実だけを書くことにして、書類を作成し、初回の離婚裁判を乗り切り、2週に1回程のペースで離婚裁判が行われて、そのたびに書類を作成して、6回目の離婚裁判で、離婚が成立しました。

テレビドラマで観るような、派手なものではなく、実際の離婚裁判は、本当に書類のやりとりがメインで、淡々とすすめられていくものでした。

離婚裁判の前に、不倫相手とは直接話し合って慰謝料をもらい、離婚裁判で元妻からも慰謝料をもらうことが出来ました。

弁護士を利用しないで、自分で離婚裁判をする場合は、いろいろ感情が渦巻くので、そこだけが、大変でしたが、いざ終わってみると、自分の人生の節目を自力で乗り越えることが出来たという達成感でとても満足しました。

移送申立が成立した理由は、相手側の担当弁護士の事務所が栃木にあったことと、妻側が住民票は福岡の実家に移してあるが、実際には都内で勤務していることがわかったためです。

なぜわざわざ遠隔地の福岡で離婚裁判をしようとしたかの理由は、あくまで私個人の推測ですが、私が通うのが困難なため、離婚裁判を欠席することになり、元妻側の有利な条件のまま、離婚成立させたかったのだろうと思います。

元妻に限らず、女性軽視ではないのですが、追い込まれた女性は、自分の妄想が事実だと思って話をすすめていくことが多いと思います。

その点が一番苦労しました。

離婚裁判にまで発展したのも、妄想が事実だと言われても、こちらには、それが事実だと受け入れることは無理ですからね。

実際に不定有為をしているのは本人なのに、離婚理由は、私の人格や言動に問題があると責任転嫁していくことが書かれた内容証明に対して一つ一つ反論をして行く作業は、正直、楽しいものではありませんでした。

終わって見れば、法テラスの弁護士や、実際の裁判官や担当の方に私の主張には嘘がなく、裁判を進めて行けば行くほど、妻側の粗が出てくるので、自分の主張が全面的に認められました。

法テラスの2度の利用がなかったら、移送申立も、離婚裁判に出廷も無理だったので、本当に利用して良かったと思います。

離婚問題は、自力で解決が難しいケースがあるでしょう。そうした場合は、早めに弁護士へ相談してみましょう。

弁護士に相談する場合には、弁護士保険がおすすめです。保険が弁護士費用を負担してくれるので助かります。

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