【法テラス体験談】ポイントサイトで詐欺被害に遭うも、全ポイントの奪還に成功

私は、3年前にポイントサイトというポイントをお金に換えることが出来るサイトで詐欺被害にあいました。

しかし、弁護士の方のサポートを受け、結果的にすべてのポイントの奪還に成功しました。

今回は、私が詐欺被害に遭ってからポイントを取り戻すまでの一部始終をお伝えするとともに、悪質なポイントサイトの特徴と、被害に遭った際の対応方法を解説します。

そもそもポイントサイトとは？

ポイントサイトはサイト内のバナー、リンクから登録、申し込み、ショッピングなどをすることでポイントが貯まるシステムになっています。

貯めたポイントは、現金、電子マネー、ギフト券やマイレージなどに交換できます。

私は複数のポイントサイトに登録して、条件が良いサイトを優先的に利用してポイントを貯めていました。

ポイントサイトはお小遣い程度のポイントしか貯まらないと思っている方が多いですが、頑張り次第で月に数十万円から数百万円稼ぐことも可能です。

ポイントサイトの被害事例 | 私のケース

まず、私の被害事例を紹介します。

私は、ポイントサイトからクレジットカードを発行したり、口座開設、資料請求など行うことで月に２～３万円程度のポイントを貯めていました。

さらに稼ぐために、友達紹介制度を使ってポイントを稼ぎ、一番多いときは月に10万円くらいのポイントを貯めていました。

ポイントは定期的に現金に換えていたのですが、忙しくなってポイントを貯めたままにしている時期がありました。

貯まったポイントは膨れ上がり、約50万円分くらいのポイントになっていました。

ポイントは毎日ログインをしていたり、ポイント獲得を行っていれば無くなるものではないので安心していましたが、あることがきっかけでこのポイントを現金に換えることが出来なくなります。

突然ログインができなくなり詐欺だと気付く

貯まったポイントを現金に換えようと思ってサイトにログインしようと思ったら、「このID、パスワードは一致しません」というエラーが出るのです。

私は何かの間違いだと思い、何度もIDとパスワードを入力したのですが、結果は全て同じでまったくログインすることができなくなりました。

私はIDとパスワードを変更した覚えは無いので、運営側が私のアカウントを削除したか、第三者に乗っ取られたかの2択だと思いました。

まずは、運営側に問い合わせをしようと思ったのですが、ログインしないと問い合わせが出来ない仕様だったので問い合わせも出来ない状況でした。

新しくアカウントを作って問い合わせをしたのですが、運営側からは一切返答が無く、これ以上問い合わせても無駄だと感じたので、取りあえずこの場合の対処法をインターネットで調べることにしました。

相談窓口で対応方法を尋ねる

インターネットで調べると、同じような被害にあった方が国民生活センターに相談したというブログ記事を見つけました。

私もすぐに国民生活センターに連絡して、事情を説明しました。

担当者の方は「最近ポイントサイトのトラブルが増えていて、同じようなお問い合わせを頂いております。考えられる原因としてはポイントサイトの運営会社が行政処分を受けた、もしくは悪質な広告で登録者を集めていた可能性があります。警察に相談してみることをお勧めします」といわれたので、警察にも連絡しました。

私は警察に連絡するのは気が引けたのですが、どうしてもポイントを取り戻したかったので、思い切って警察に連絡しました。

最寄の交番に行き、事情を説明すると警察よりも法テラスに相談した方が効果的ということを教えてもらいました。

弁護士のサポートを受ける

法テラスは一般人にとっては遠い存在である裁判制度、弁護士などを身近に感じさせてくれる組織です。

法テラスに連絡をして事情を説明すると、ポイントサイトの詐欺被害など、インターネット犯罪に強い弁護士の方を紹介してもらうことが出来ました。

法律に関してはまったくの素人で、何から手をつけたら良いのか分からなかったので、法テラスのような組織があると非常に心強いです。

まずは、弁護士の方と直接会って具体的にどのようなトラブルがあったのかを説明しました。

その後は私がポイントサイトを利用していた証拠となるデータ、ポイントを貯めていたことを証明出来るものを用意しました。

弁護士の方からはどんなに些細な証拠でも良いので、なるべくたくさん用意してくださいと言われたので、ポイントサイトを始めた頃からの換金履歴や口座振込みの履歴を遡って証拠として提出しました。

その後は弁護士の方がポイントサイトの運営側と話し合いをしてくれました。

最初に弁護士の方に相談してから3日後にはポイントサイトの運営側から連絡があり、貯まっていたポイントを全て返還するという回答がありました。

結果的には悪質なサイトで勝手にアカウントを停止していたようでした。

多少の怒りを感じましたが、ポイントが戻ってきて、アカウントも復活したので良しとしました。

悪質なポイントサイトの特徴

数あるポイントサイトの中には、今回のケースのように悪質で詐欺的なことをしているサイトもあります。

詐欺にひっかからないために、悪質なサイトのポイントを5つ解説します。

換金方法が複雑で難しい

悪質なポイントサイトは、ポイント交換で現金化させたくないため、換金方法を複雑にしたり最低交換額を異常に高くする傾向があります。

例えば、一般的なポイントサイトは500円未満で交換が可能ですが、悪質サイトになると5,000円以上が最低ラインとして設定されるケースがあります。

ポイントの失効期限が短い

悪質なポイントサイトは、ポイントを交換されたくないがために、ポイントの失効期限を異常に短く設定する傾向があります。
一般的な有効期限は1年以内に設定されることが多いのですが、悪質サイトは2ヶ月以内と短期になっているところが多いです。

会員特典が豪華すぎる

会員特典が豪華すぎる点も、悪質サイトの特徴です。
例えば、入会時に10,000ポイント進呈！などおいしい話で釣ってきます。
豪華な特典で登録者を釣ってサイトの広告利用を目的としているだけなので、実際に入会時に獲得したポイントを交換できるかどうかは不明なのです。

退会方法が明確でない

退会方法が明確でない場合、悪質サイトの可能性が高いです。
サイト内に退会フォームが設置されていない、もしくは分かりにくい場合は、そもそも退会させるつもりがないため要注意です。

問い合わせてみると、退会金が必要といわれる可能性も十分にあり得ます。

サイト運営元が不透明、会員数も不明

安全なポイントサイトであれば、運営元である会社名、所在地、設立年度が記載されています。しかし、サイト運営元が不明であったり、さらに実際の会員数も不明の場合は悪質サイトの可能性が高いといえます。
会員数においては、200万人以上の大手サイトを選ぶようにしましょう。

ポイントサイトで被害に遭ってしまった際の対応方法

ポイントサイトで被害に遭ってしまった際の対応方法を紹介します。

先ほどお伝えした通り、私の場合はまず最寄りの交番に相談に行った結果、法テラスを紹介されました。

法テラスへ相談する

法テラスとは、国が設立した機関で、正式名称を「日本司法支援センター」といいます。

もともとは、経済的に余裕のない人が、トラブル発生時に無料または安価に弁護士や司法書士などによる法的な支援を受けられるようにという目的で設立されました。

法テラスは一定の条件を満たすと無料相談や費用立替えサービスが利用することができます。

月収と保有資産が一定額以下だと無料でサービスを利用することができる可能性があるので、まずは法テラスに相談してみると良いでしょう。

私の場合は、法テラスに連絡をして事情を説明し、インターネット犯罪に強い弁護士の方を紹介してもらえました。

結果的に弁護士の方にすべて解決してもらえました。

私は条件を満たしていなかったので、成功報酬金を支払いました。

この成功報酬は自分で弁護士に直接仕事を依頼するよりも割安だと思います。

費用に関しては分割して返済することも可能らしいので、余裕がない場合は分割を選択するのも良いと思います。

法律や弁護士は遠い存在のようですが、法テラスを利用することで身近になり、心強い存在になります。

自分だけでは解決が難しいと判断したら、まずは相談してみると良いです。

法テラスの利用条件やメリット・デメリットについては、こちらの記事をご覧下さい。

弁護士を探して直接相談する

弁護士を探して直接相談する方法も有効です。
弁護士に相談するポイントとして、詐欺被害やインターネット犯罪に強い弁護士を探してみることをおすすめします。

弁護士に相談するメリットは既にお伝えしましたが、詐欺被害の返金を含め、相手方との交渉を一任できます。

弁護士の探し方や事前準備については、こちらの記事で解説しています。

ポイントサイトの被害に遭ってしまったら法律のプロへ相談しよう

私の事例では、法テラスを利用することで無事に解決に至りました。法律に関して相談できる窓口はいくつかあります。

主な相談先は、以下のとおりです。

• 法テラス
• 弁護士会による法律相談センター
• 自治体の法律相談
• 各法律事務所

それぞれの窓口で利用条件や時間制限が設けられている場合があるため、各種窓口の公式サイトで確認しましょう。

また、弁護士費用に不安がある場合は、弁護士保険の利用がおすすめです。

記事を振り返ってのQ＆A